長坂養鰻場

歴史ある三河一色の養鰻「長坂養鰻場」

 長坂養鰻場は、1968年に原料鰻生産を主体として創業しました。1976年よりハウス養殖に切り替え、当初は130坪にて始まり、現在の5,500坪に至ります。また、ほとんどが成品の活鰻生産が主流となりました。

 

 当養鰻場は、やわらかい「三河の青うなぎ」作りを目的とし、国産のシラス鰻を仕入れ、年中生産出荷を目指した経営を主体に行っております。


 1985年より鰻の品質にこだわり、養殖池の土壌改良に力を入れ、池の土は天日干しにて消毒、殺菌し、4〜5年に一度の周期で古い土を出し、新しく厳選した土(こだわりのミネラル分の多い土・鉄分の含まれた赤土)に入れ替えをして、自然条件に近づけた環境の養殖池作りに取り組んでいます。


 餌料は、ブラウンミール主体ではなく、20〜30%ホワイトミールを混合して与えています。この割合は、数十名の主婦連や高等学校生活科の70名の方々による食味試験の結果より調整したものです。出荷用の鰻も、時おり主婦連の方々にモニタリングしていただき、いろいろな意見を取り入れ、品質、味にこだわった、おいしくて安全な鰻作りを目指しています。



 当養鰻場では、生産量の約80%を愛知県の活鰻問屋に、15%を一色うなぎ漁業協同組合に出荷しています。出荷された活鰻の多くは、愛知県の活鰻問屋から加工場に流れ、そこで加工された加工鰻(白焼・蒲焼)は、地元のスーパーや生協など量販店に出荷され店頭に並びます。

 最近では、量販店等で販売されている加工鰻においても「安心・安全」志向や高級志向が強まり、外国鰻と差別化されたうなぎが求められています。

 当養鰻場では、このような消費動向の変化に適確に対応していくことが生き残る道であると考え、主婦連の方々へのモニタリングや、問屋・加工場・スーパー・生協等の各担当者の方々と情報や意見の交換等を行い、独自のうなぎ作りに専念しています。
このような日々の努力が外国産に負けない特徴あるうなぎ作りに繋がると考えています。

加温ビニールハウス

加温ビニールハウス
昭和40年代中旬から普及した加温式温水養殖(ハウス養殖)によって効率の良い養殖方法が確率され、昭和58年には、一色町が市町村別うなぎ生産量が日本一となった。

長坂養鰻場の施設と池揚げ光景

長坂養鰻場の施設と池揚げ光景

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